バラエティオブラブ 【短編集】
「はは…そーゆーことね。」
誰も居ない講義室に、乾いた笑いが響く。
言ってくれたらいいのに。
いや、真好は優しいから。
僕の気持ち分かってて言えなかったんだ。
「…好きだよ、真好」
そんな言葉は虚しく、空気に消えた。
僕の17年の片想い。
「あーあ、僕、立ち直れそうに無いな。」
初恋は叶わないって、ほんとなんだね。
そんな苦い、恋心。
きっと、いつか、甘くしてくれる日がくると信じてー…
~End~