バラエティオブラブ 【短編集】
2
「…ごめん」
そんな一言で終わった、私の恋。
その場で泣くわけにもいかず
「そ、そっか!ごめんね、いきなりで、じゃ、じゃあまた、あし…た…。」
なるべく平静でいようと、いつもの私のよーに、したかったけど…やっぱり涙は抑えることはできない。
目から溢れ出す前に、彼から遠ざかる。
「よしきー帰ろうぜ!」
なんて、何もなかったかのよーに、バタンと靴箱を閉める音が聞こえた。
その音が、より一層、私の涙を誘った。