憧れの後輩君
だって


「一番大切な人にされてイヤな訳無い、だろ」


アタシの言葉にほっとした笑みの心咲。


バレンタインからホワイトデーまでの1ヶ月の奇跡。


実った果実はあの時より大きく育っている。


憧れという種から、恋という花になってこうして大きな実になった。


「そう言われると、嬉しいやら恥ずかしいやら」


照れた笑みを浮かべながらそう言う心咲を見るアタシの胸は、幸せで一杯だった。
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