総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
「私は‥‥うん、売られてたです。


ろくでもない親が暴力団に多額の借金をして、まず暴力団に私は売られたです。


えっと、13歳でしたです。


今からもう、5年も前になるです


暴力団は最初、私を奴隷のように扱ってたです


だけど、そのうち金が返されなかったりと都合が悪いことが重なったようで、金集めに必死になった


その時、奴らはあたしに目をつけたです。


まだ、心の中では助かると信じてたです


だからこそ、裏切るという意思もあったし‥‥‥諦めても‥‥いなかった


けど、いきなり私の中に闇が広がったです


まるで、そう霧(きり)のように私の希望の光は包まれていったです


闇の霧の中、私はその光を見失ってしまったです‥‥‥


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