総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
はぁ‥く、苦しかった‥‥


やっぱり、ユウコも"男"なんだなぁ。


「あ、そういえばサヨさんとメグさんは?」


「あいつらなら、自分たちのとこに顔出しに行ったぞ」


近くで、昨日の片付けをしていたミズキがいつもの無表情で答えてくれた。


自分たちのとこっていうと‥‥


「えっと、レディース?」


「そうそう、鶴姫と空蜘蛛ね」


「そっかぁ‥‥」


もう少し、おしゃべりしてたかったな。


「んー、やっぱ少し赤いな」


アサがひょいと屈んで、あたしの目をじっと見つめた。


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