総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
「え、アサ「離れろっ、変態ギツネ!」


あたしの声を遮ってユウコが、アサの顔に平手打ちをかました。


「痛ってぇな、このチビ虎ぁ!」


「蚊が止まってたんだよ、蚊が」


「そんなわけねぇだろ!」


あぁ、また始まってしまった。


でも、まぁ


「つか何だその髪!あれか、狐のしっぽのフサフサ感の演出か」


「てめーこそ、その赤い髪は自己主張の1つか?あぁ?背が小せぇから見つけやすいようにか。ご丁寧なことだなっ」


おもしろいから、ほっとくけど。


「サヨに言われたんだよ。少し飲ませすぎたから朝目ぇ覚ますの見ててくれって」


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