総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
お皿を何枚も積み重ねたものを、片手に1段ずつ持ちながらミズキが教えてくれた。


「そ、そうだったんだ」


というか、それ恐いよミズキ。


絶対落とすって。


「ハッ、てめーがくるくるパーマになったら水ぶっかけて腹抱えて笑ってやるよ!」


「おチビちゃんが、坊主になったらカラと並べて蛍光灯で照らしてやるわ!」


「お前ら、どけ。邪魔だ‥‥って、あ゛!」


勢いよく窓を割ったような音が部屋にというか、この家全体に響く。


パリーンどころじゃない枚数のお皿が形をなくして、粉々になっていった。


ほらね、落としちゃって。


どうするんだろう、これ絶対怒られるよ。


誰にかは‥‥わかんないけど。


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