総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
ゆっくりと、あたしに顔を向ける。


ユウコに負けないぐらいの大きな瞳にあたしが映った。


「俺たちは‥‥とんでもないことをしてしまった」


「はぃ?」


ミズキの真剣な声とは正反対の素っ頓狂な声が出てしまった。


「わ、悪気はなかったんだ‥‥」


アサまでどうしちゃったの?


「壊すつもりなんてなかったんだぁああ!」


お前ら人でも殺したの?


テレビで、よく言ってるセリフを少しいじっただけだよね?


ドアの方に走り出して1人逃亡を図ったユウコを見ながら、また破片を集めようとしたとき運悪く破片が刺さってしまった。


「いっ‥‥‥」

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