総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
携帯を持って、部屋から出て行ったルイを見つめているとミズキがあたしの肩に後ろから、頭を乗せてきた。


「どうしたの?ミズキ」


「‥‥なんか、お前俺とあいつらとじゃ反応違くね?」


ちょっと、拗ねたような声が聞こえる。


反応‥‥?


「そう?」


「おぅ。なんか、あいつらがすると慌てるくせに‥俺だと別に普通じゃん」


いつものミズキからは予想もしない、言葉が出てきたからびっくりした。


「そうかなぁ‥‥」


「‥‥はぁ、まぁ。別にいいけどよ。まだ、時間はあるし。地道に近づくから‥‥」


そう言うとミズキは、自分のソファに座った。


< 42 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop