総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
それから、また少しの間ミズキの髪を触っていつもならカラが座る席。


つまり、ミズキの隣に腰を下ろした。


「ねぇ、そういえばさっきどうしてあんなにもみんなルイに怯えてたの?」


ミズキの方を向いて体育座りをする。


「あぁ、大抵のことは笑って処理してくれるルイだけどな。ひとつだけやっちゃいけないことがあるんだ」



「その、やっちゃいけないことが「お皿を割る」こと?」


「んー、ていうより。周りのものを壊さねぇことだな」


なるほど、確かにそれなら「お皿を割る」ことなんてもろに当てはまる。


「それをすると、ルイは‥‥‥‥ブチギレる」


何かを思い出したのか、ビクッと肩を上げたミズキ。


「ど、どうしたの‥‥?」


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