総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
「う、嘘?」


「はい。レナさんがここにある、機器に不安そうな顔をされてたので冗談を言ってみましたです。どうです?不安はなくなったですか?」


「そうですね、どちらかというと更に不安が募りましたかね」


アサたちの近くにいたせいか、冗談の使いどころ絶対間違えてますよサヨさん。


「怪我、大丈夫なのです?」


大量の書類の中から、冊子のようなものを取り出しパラパラとめくっていく。


「あ、ハイ。もともとそんなにすごい怪我じゃなかったし‥‥」


「良かったです。一応バンソーコーだけでも、貼っておくです」


指にバンソーコーを貼る。


「あ、そういえば朝ミズキに聞きました。心配させてしまって‥‥その‥‥」


「いいのです。言ったですよ、わたしが話してもいと思ったから話したのですから」


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