総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
別に体力がないとかいうわけじゃないが、この暑さは体力を異常に消耗させる。


「結局何枚、皿買うんだっけ?」


「少しは黙って走れねーのかよクソギツネ。27枚だったろ」


汗で顔に張り付く髪がウザイ


「そんなにも割っちまってたのかー」


余裕そうに伸びをしながら走るアサに苛立ちと嫉妬。


コイツは身長もあるし、いいぐらいに筋肉もついてて正直羨ましい体型だ。


「くそー、皿なんて割らなけりゃ今頃赤ずきんといろんなこと出来たかもなのになー」


こういうところは心底どうでもいいが。


「レナにちょっかい出そうとすんじゃねぇよ」


「変な過去にとらわれて、何もできないチビよりはマシだと思うけど」


コイツ‥‥っ


< 65 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop