総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
いっつもそうだ。


俺の知らないところで、みんな動いててみんな知っている。


まだ、入りたての頃には知らされる立場じゃなかったから。


総長にでもなれば、俺も仲間に入れる気がして頑張ったのに結局は大して変わらなかった。


「おいっ待てってば!」


なんで俺だけ、いつも‥いつもっ


「うるせぇな、ほらシャキシャキ走れよ。お前足短いんだから早く動かさねぇとマジでルイにどやされんぞ」


「誰が、短足だ!お前だって俺と同じくらいの位置じゃねーか!」


「アホかっ腰パンだよ腰パン!」


また、はぐらかされた。


わかってる、もう慣れた。


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