総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
白で統一された家具。


「それって褒めてる?」


「もちろんだよ」


さらりと出た言葉にシュウは、ふわりと微笑んだ


「それじゃ、嬉しい」


「どうして?」


枕にもう一度顔を埋(うず)めてからシュウは呟いた


「俺ね、もう考えるのやめたんだ‥‥」


「え‥‥?」


枕にうもれた顔は少しだけ、泣きそうで


「ごちゃごちゃ物があると、落ち着かないでしょ」


「まぁ、確かに」


< 79 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop