総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
何を話せばいいのかわからないのもあったけど、素直に仲良くなりたかった。


あ、でも聞かない方が良かったかな。


サヨさんの顔色を伺うと少し驚いたような顔をしていた。


やっぱり、聞いちゃダメだったかな‥‥


「どうして‥‥聞きたいです‥‥?」


小さくか細い声は、あたしを不安にさせた。


どうしよう、あたしの迂闊な一言でサヨさんは不機嫌になるかもしれない。


俯いていてサヨさんの表情がよくわからない。


「仲良く‥‥なりたいからです。向こうでもここでも、女はあたし1人です。確かにみんないい人たちだけど、やっぱり女の子として話したい話もあります‥‥‥ってこんな理由じゃダメですよね」


自嘲気味にわらうあたしに、サヨさんはパッと顔を上げた。


「私と‥‥?」


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