総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~
ゆっくりとサヨさんの顔が上がった。
あたしはこくんと頷いて、サヨさんの手を握ってみた。
すごく‥‥冷たかった
その冷たさにびっくりして反射的に、手を離そうとしたけどあたしはそうしなかった。
ぎゅ‥‥
「え‥‥‥」
ちょっと遠慮気味に、握っていた
「そんな深くはいいです、大まかでも。少しでも打ち解けてもらえたらなぁって‥‥だから‥‥」
聞きたい、そう告げようとしたときあたしをシャンプーのようなふわっとした香りが包んだ。
顔にかかるふわふわな髪がくすぐったい。
「話すから聞いてて欲しいのです‥‥‥離れないで欲しいのです」
震えるのはサヨさん声と、あたしを抱きしめる腕。
あたしはこくんと頷いて、サヨさんの手を握ってみた。
すごく‥‥冷たかった
その冷たさにびっくりして反射的に、手を離そうとしたけどあたしはそうしなかった。
ぎゅ‥‥
「え‥‥‥」
ちょっと遠慮気味に、握っていた
「そんな深くはいいです、大まかでも。少しでも打ち解けてもらえたらなぁって‥‥だから‥‥」
聞きたい、そう告げようとしたときあたしをシャンプーのようなふわっとした香りが包んだ。
顔にかかるふわふわな髪がくすぐったい。
「話すから聞いてて欲しいのです‥‥‥離れないで欲しいのです」
震えるのはサヨさん声と、あたしを抱きしめる腕。