お嬢様の秘密
「ありがとう桜子。あなたは戻っていいわ。」
桜子はにっこりと笑った。
「では後ほど。。。」
そう言いながらドアを閉めた。
部屋が静かになる。
「『お金で釣ろうとしてませんか??』か。。。」
アタシはすっかり悩んでしまった。
ガチャリ
「お食事の時間でございます。すぐに御席の方へ」
「ありがとう桜子。」
アタシは桜子の後を追った。
カチャカチャ
アタシの皿の音が静かに屋敷に響く。
アタシはいつでも一人だ。
親は忙しくて授業参観もろくに来てくれなかった。
「アタシは結局一人なの。。。???」
そんな寂しいことも思いつつ一人で食べ始めた。