お嬢様の秘密
ようやく男子生徒も静かになり授業を始めた。
「教科書P.101を出して下さい。」
「先生教科書がありません。なので、今日は授業ではなく、遊びましょう。」
先生がつまる。
「分かりました。。。」
「自由時間です」
アタシは静かに読書をしていた。
「おいふざけんなよ。」
「アタシは誰よりも権力があるの。。。」
男子生徒が生唾を飲む。
「そう、貴方を強制退学にすることも可能なの。」
青白い顔をする。
「そうされたくなければ大人しくしなさい。」
教室が静まり返る。
「クッ」
悔しそうな顔をしながら男子生徒は帰って行った。
「お金って便利ね。」
アタシは笑いながらひそかにそう呟いていた。