お嬢様の秘密















ようやく男子生徒も静かになり授業を始めた。


















「教科書P.101を出して下さい。」

















「先生教科書がありません。なので、今日は授業ではなく、遊びましょう。」
















先生がつまる。


















「分かりました。。。」




















「自由時間です」























アタシは静かに読書をしていた。
















「おいふざけんなよ。」


















「アタシは誰よりも権力があるの。。。」















男子生徒が生唾を飲む。



















「そう、貴方を強制退学にすることも可能なの。」


















青白い顔をする。
















「そうされたくなければ大人しくしなさい。」



















教室が静まり返る。


















「クッ」


















悔しそうな顔をしながら男子生徒は帰って行った。

















「お金って便利ね。」




















アタシは笑いながらひそかにそう呟いていた。














< 4 / 13 >

この作品をシェア

pagetop