浮気は、いいよ。
「・・・・・優里、キスしてイイ??」
「・・・・・うん」
優里の向きを変えて、優里にキスを落とす。
角度を変えて、ついばむ様に何度もキスをする。
「・・・・・違う」
「・・・・・何が??」
もしや、オレってキス下手くそなのか??
「・・・・・幸太郎と沙耶香がやってたみたいなキスがしたい」
「無理言うなよ。 オレ、見てねぇし」
「・・・・こーゆーの」
優里の舌がオレの口の中で動き回る。
「・・・・・こーゆーの??」
優里の舌に吸い付いて一旦動きを止め、今度は優里の歯茎に舌を這わせた。
「・・・あ・・・」
小さく漏らした優里の声に、興奮を抑えられるワケもなかった。
優里をベッドに押し倒して、服の上から優しく胸の膨らみを撫でる。
優里の首筋や耳にキスをしたり、舐めたり。
優しい愛撫を繰り返す。
「・・・・・・だから、違う」
優里がオレの手を自分の服の中に突っ込んだ。
「・・・・・オレ、徐々に徐々にヤリたいタイプなんですケド・・・」
「徐々に徐々に、幸太郎と沙耶香がしてたみたいにしてくれる??」
「イヤ、だから、見てないから分かんねぇって」
「ワタシだって見てないよ。 でも、あのレコーダーに入ってたみたいなセックスを、幸太郎はワタシにしたことなかった」
幸太郎さんの気持ちが、オレには少し分かる気がする。