浮気は、いいよ。

「沙耶香は、優里をとトモダチでいたいの？？」




「・・・・どうだろ」




そもそもワタシは、優里に赦してもらいたいのだろうか。




ワタシは優里に酷いことをした。




でも結局、愛する人は優里の元へ。




ワタシはそんな優里とトモダチに戻りたいのだろうか。





「あんなヤツ、トモダチじゃなくてもイイだろーが」




「あんなヤツって・・・・」




「オレさ、高校の時、ずっと優里見てたから、必然的に沙耶香の事も見えてたんだよ。　沙耶香、チヤホヤされてる優里の傍で、結構色々ガマンしてたじゃん」




悠介には見えていたんだ。




いつもいつも優里においしい所を持っていかれていたワタシの姿が。




「なのに優里は、沙耶香がガマンしてる事に全然気付かないし」




「気付いてないなら、悪気もなかったんじゃない？？」




「何突然イイヒトぶって優里の肩持ってるんだよ、沙耶香。　　でもだから、沙耶香が優里の旦那と不倫してるって聞いた時、そこまで沙耶香を悪く思えなかったんだよな」




確か、いつかの電話で悠介は『沙耶香の気持ちが分からない事もない』と言っていた。




悠介の優しさが身に染みる。