浮気は、いいよ。





「・・・・・幸太郎、髪伸びたね」




優里がオレの髪を撫でた。




・・・・・美容室探さないとな。




もう、沙耶香の店には行かない。




「優里、どっかいい美容室知らない??」




「・・・・ワタシも、これからドコに切りに行けばいいんだろう」




優里が淋しそうな顔をした。




優里と沙耶香の友情をぶち壊しておいて、オレには修復が出来ない。




「・・・・・ほんとにゴメン」




「・・・・・正直、沙耶香とこんな風になった事、浮気以上に赦せないし恨んでるんだよ、ワタシ」




優里が、悔しそうな表情を浮かべながら爪を噛んだ。




「・・・・・やっぱり、もう無理??」




「・・・・・簡単じゃないよね」





改めて自分のしてしまった事を後悔する。
< 155 / 159 >

この作品をシェア

pagetop