浮気は、いいよ。
「・・・・・幸太郎、髪伸びたね」
優里がオレの髪を撫でた。
・・・・・美容室探さないとな。
もう、沙耶香の店には行かない。
「優里、どっかいい美容室知らない??」
「・・・・ワタシも、これからドコに切りに行けばいいんだろう」
優里が淋しそうな顔をした。
優里と沙耶香の友情をぶち壊しておいて、オレには修復が出来ない。
「・・・・・ほんとにゴメン」
「・・・・・正直、沙耶香とこんな風になった事、浮気以上に赦せないし恨んでるんだよ、ワタシ」
優里が、悔しそうな表情を浮かべながら爪を噛んだ。
「・・・・・やっぱり、もう無理??」
「・・・・・簡単じゃないよね」
改めて自分のしてしまった事を後悔する。