浮気は、いいよ。


落ち着きを取り戻すと、悠介に抱き寄せられているこの状態が、急に恥ずかしくなった。



「悠介、アリガトウ。 もうダイジョウブ」



「ん」



身体を離すと、悠介は優しい笑顔を向けてくれた。



悠介に手を引かれてリビングに戻る。



ソファーに腰を掛けると、悠介が口を開いた。



「………優里は、これからどうするの??」



「………どうしたらいいんだろう」



分からない。
< 32 / 159 >

この作品をシェア

pagetop