それだけ ~先生が好き~
4章 思い出
秘密
今日はすごく早起きをした。
昨日のことを早く先生に報告したくて、目が覚めた。
階段を下りる足取りがいつもより軽い。
「あ・・・」
リビングに入って、思わず声が出た。
これも、何年ぶり?
お母さんの作った朝ごはんを食べるなんて。
テーブルの上に置かれた目玉焼き、サラダ、リンゴ。
いつもなら自分で作って、勝手に食べてた。
あぁ、また泣きそう・・・。
食パンを焼かなきゃ。
いっぱい食べて、学校に行くんでしょ?
先生、また嬉しいことがあったよ。