それだけ ~先生が好き~
どろどろした感情に飲み込まれそうになる。
やっと毎日を本当の笑顔で過ごせると思ったのに・・・
自分が嫌で嫌でしかたない。
抱きしめてくれた腕も、好きという言葉すらも嘘だったかのように思う。
いつからこんな風になってしまったんだろう。
汚い心を持ってしまったんだろう。
そうやって考えてるうちに、朝になった。
嫌だけど、学校に行かなきゃ。
先生の顔を見るのが怖い。
泣きすぎてまぶたが腫れているけど、どうでもいい。
もっともっと、酷くなればいい。
こんな奴が先生の隣になんていちゃいけない。
先生の彼女は、私じゃない。
私なんかじゃいけないんだ。
きれいな心を持ってて、純粋で・・・
そういう人じゃないと似合わない。
誰よりも素敵な先生だから。
私は、だめだから。