それだけ ~先生が好き~
先生
今きっと、クラスで歌を聞いているね。
ごめんね。
たくさん謝らなきゃいけない。
私が弱いばっかりに、先生を困らせる。
だけど、私やっぱり先生の隣にいたいよ。
一緒に歩きたいよ。
強くなりたい。
自分のことを好きになりたい。
自分を信じたい。
課題がありすぎて・・・埋もれそうになる。
だけど、その度先生に救い上げてほしい。
いつか、自分で立ち上がれるようになったら
そのときはそばで笑ってみていてほしい。
「よくやった」って言ってほしい。
頑張り方すらわからないけど、頑張るよ。
ブレザーの袖からはみ出た白のセーターをひっぱって、手を包む。
そのまま頬にあてて涙を拭う。
もう少ししたら・・・戻ろう。
先生の顔を思いながら空を見て時間を過ごした。
秋晴れのさわやかな午前9時30分。
一生忘れない