それだけ ~先生が好き~

想う気持ち




お父さんと、会う約束をしていた。




お母さんと暮らしている水野さんは、別居しているお父さんと会うのは久しぶりだったんだって。



お母さんに言うと怒るから、内緒だった。



二人でおいしいもの食べに行こう、と電話で約束した。



水野さんの誕生日に・・・。



楽しみでしょうがない、毎日が続いた。






だけど、見つかった。





玄関を出て行くところを見つかった。



血相を変えたお母さんに思いっきり怒鳴られた。



そのまま、部屋に閉じ込められた。



外に出るなんて・・・とても出来る状態じゃなかった。




寒い寒い日。



お父さんが何時間自分を待っていたか。



その気持ちが水野さんを苦しめた。




そのまま、引っ越すことになった。





お父さんとはとうとう離れ離れになってしまった。





< 184 / 522 >

この作品をシェア

pagetop