それだけ ~先生が好き~
さようなら
私は先生が好き。
この学校に入学してからずっと、体育の授業を担当している松戸先生が好き。
好きなところは・・・どこだろう。
言いあらわせないぐらいたくさんある。
先生に会えない日は寂しくてしょうがない。
先生のことを考えているときがシアワセ。
先生と話したことを思い出してにやけるのが日課。
先生の力強い腕に抱きしめられたのは忘れられない。
先生が言ってくれた『好き』は一生宝物。
先生・・・
私の中心は、いつでも先生だった。
先生のことしか見つからない、頭の中。
だけど
だけどね、
晴香の痛いぐらいの気持ちを聞いてしまったのに、私は何も返せない。
自分のこと何ひとつ言えなかった。