それだけ ~先生が好き~


短すぎると嘆いていた体育の時間がこんなにも長くて重い。



私はずるい。


自分の為に別れておいて、やっぱり好きで、見つめているなんて。


先生はそれすらできないのに。


詳しい理由も知らず、勝手に別れられて・・・。



つくづく自分がわがままだって知る。


ため息が出る。



自分で思っている以上に私は先生を好きになってた。



遠くで跳び箱の飛び方の見本を見せている先生。



ごめんね



忘れられそうにないよ



だけど、先生には・・・もう私なんていらないはず。


先生、忘れていいんだよ。


結局私はただの生徒だったんだよ。




きっと先生のシアワセが私のシアワセだと言える日が来る。



しばらくは、後悔の海にのまれそうだけど。





片思いを精一杯させてね。




ごめんね










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