それだけ ~先生が好き~



荷物を持って、走り去る。



我慢してた涙が全部出てきた。



会場から外に出ると・・・青い空が広がってた。



先生を思い出す、青い空。


いつもいつも見てた、青い空。


今はもう悲しいだけ。



午後の部の発表、さぼろうかな・・・


きっとまた休み時間の間に晴香は走ってきて先生の話をするだろうから。



そんなことを思っていると、自分の気持ちが抑えきれなくなりそう。

涙が次々こぼれて、視界はぼんやりしてて・・・。



しゃがんで泣いた私は、今度こそひとりぼっちだ。



今頃、私を気にせず話をしているのかな。



写真撮ってるかな。


笑ってるかな。




全部私がいけないんだ。



私のせいだ。



だからしょうがない。



みんながシアワセでいるのなら、それでいい。




私がひとりぼっちになったって、困るのは私だけ。





< 233 / 522 >

この作品をシェア

pagetop