それだけ ~先生が好き~
「前とあんまり変わらないみたいだな・・・」
先生は
「話、聞いてやろうか?」
なんて言ってくれた。
私は
涙を堪えるので精一杯で・・・
ただ頷いた。
先生はニコって笑って、
「荷物持ったら、また俺呼びにきて」
先生
どんどん
好きになるよ。
『ありがとう』って言葉じゃきっとおさまらない。
先生が好き
好き・・・
荷物をとりに行く間、頭は先生のことでいっぱいだった。
荷物をもって、再び職員室へ。
先生・・・忙しくないかな?
話聞いてもらうのは嬉しいけど・・・
「失礼します」
私が職員室に入ると、先生はパソコンを閉じて手招きする。
「相談室行くか。あそこなら、うるさくないし」
先生はそう言ってイスから立ち上がる。
先生の後をついていく。
後ろ姿をじっと見つめる。
先生
好きです
ずっとずっと
好きです