それだけ ~先生が好き~
『何してんだ?どうした、大丈夫か?』
低い愛しい声。
その声をずっと待っていた気がする。
ずっとずっと、待っていた気がする。
『辛いことあったのか?我慢するなよ。俺に言えよ』
そう言って、肩を叩く。
先生だ
温かい
さっきまでの暗闇がウソのように真っ白で明るい景色。
先生が隣にいる。
これは夢なんだ。
じゃあ、さめないで。
このままこうしていられるなら・・・
お願いだから
さめないで