それだけ ~先生が好き~
好き
どうしようもなく、好き
好きなんだ
優しい笑顔でいつも迎えてくれた先生が
こんなにも好きだよ
私は先生の元まで走った。
すぐそこに、先生がいる。
「先生・・・せんせ・・・うぅ・・・」
子供のように、先生の胸にしがみついて泣いた。
これ以上ないくらい強く強くしがみついて、顔を押し付けた。
「せん・・・せ・・・ごめんなさい、ごめんなさ・・・い」
しがみついたまま謝る私の背中に、腕をまわす。
腕の温かさが、私の涙腺をゆるめる。