それだけ ~先生が好き~



先生の目をじっと見ながら、お願いする。


付き合っていたって、そんなに一緒にいることは出来ない。



これは貴重な時間だから。




しばらくして、先生はため息をついて私の汗を拭いてくれた。



「気分平気?悪くなったらすぐ言えよ、俺なるべく近くにいるから」



ありがとう。


先生、わがまま聞いてくれてありがとう。



「はい・・・」



先生は返事をした私を見て、よし!と頭を撫でた。


そして、耳元でささやいた。





「・・・早く風邪治して、冬休みどっか行きませんか?」





私は顔を真っ赤にして、目をまんまるにして・・・




うんうんっていっぱい頷いた。




本当に?


先生と・・・遊びに行けるの??





私にタオルを渡して、他の先生のところに行った先生の横顔を見て、ドキドキする。




うわぁ・・・



嬉しくて、泣いちゃいそう。




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