それだけ ~先生が好き~

「本当は気づいてもらえるのが一番だけどな。それも難しいよな」

「うん・・・なかなか話したりもしないし。もうすぐ夏休みなんだよね・・・」


それが今一番怖いこと・・・

本当は始まって欲しくない。


「1ヵ月以上も・・・どうしよう・・・土日だって苦しいのに」

「ん~・・・部活、あるんだろ?俺も部活で学校来るし・・・あ、じゃぁ野球部の予定表お前にこっそりやるよ」


またびっくりするようなことをいってくれる。


「俺、こうやって話したりするの好きだし・・・迷惑とかじゃないから。5回でも6回でも聞いてやるよ」

「でも・・・いそがしいでしょ・・・?」



先生は・・・私のおでこを・・・コツンってして笑った。



「お前の良くないところは考えすぎるとこ!」




私・・・顔真っ赤で。





何も言えなくて・・・





頭が





『好き』




埋め尽くされてる





やばい




やばいよ



好きすぎて・・・







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