それだけ ~先生が好き~



二度寝をしようと思っていたけど、寝られるわけない。



頭の中が・・・ごちゃごちゃして、わかんなくなる。


何を言えばいいんだろう。


何を言ったらいいんだろう。




布団の中で、考えるな!と自分に言い聞かせる。



言葉足りなくても、城田はわかってくれるはず。





私が好きなのは先生。


気持ちも通じ合ってる。


うまくやってるよ。





それだけ笑顔で伝えたい。


それが城田にとって残酷なのかもしれないけど、私にはこうしか言えない。


真実を伝えなきゃいけないときがいつか来るなら



きっと今だ。



今まで誰にも言ったことのなかった秘密の恋を



信じられる人に、初めて打ち明ける。



ほとんど、知ってるかもしれないけど。


ううん、もうきっと全部わかっているはず・・・。





何度も何度も、助けられたから。






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