それだけ ~先生が好き~
「・・・あっー!!すっきりした!!!やべぇ、今何時??帰んなきゃなー」
立ち上がって、涙を拭いた。
松戸も立ち上がって、俺の肩を叩いた。
「何か話したくなったら、言ってくれよ。自分ひとりで頑張らなきゃ、なんて思わなくていいから」
そうだな
ひとりじゃ生きていけないもんな
こうやって
またひとつ学んだ
ありがとう
「松戸ぉ、ありがとなーーーー!!」
下駄箱まで走って、振り向いて叫んだ。
喫煙所のドアに手をかけて、びっくりしている松戸が目に入る。
「今度は、俺の愚痴も聞いてくれよーーーーー!!!」
って、叫び返してくれた
ありがとう
ありがとう
まぶしい太陽の沈みかけている帰り道は
一生帰ってこない大切な日々なら
後悔をして、一生忘れないでいてやる