それだけ ~先生が好き~
やっぱり遠い
「なんか、あっという間だね~」
そんな会話をしながら、萌と駅に行く。
今日から修学旅行!!
電車に乗って、新幹線に乗り換えるんだ。
初めて行く関西は・・・わくわくする。
1日目は学年で、2日目は、班。3日目はクラス行動。
2泊3日、思いっきり楽しんで来たい。
終わったら、話聞いてもらえるし。
駅には、もうたくさん人が来てクラスごとに並んでは喋っていた。
あ、先生!
スーツを着ている先生。
1日目はスーツなんだね。
かっこいい・・・
晴香はすでに来て、先生の真後ろに立って先生と喋ってる。
いいなぁ、1組・・・。
「おはよう、1組はこっち!」
先生のその挨拶は、私も含められているのかな?
萌は1組の列に入っていった。
私はもっと遠くの3組の列に入った。
「おっはよ!超~寒くね?マジ聞いてねーよ、この寒さ・・・。あっちは暑いといいな」
朝から元気な声の悠を尊敬するよ。
寒いなんていいながら、半そでじゃん。
パーカ腰に巻いてるし。
「おはよ、あっちは晴れだって天気予報いってたよ~。こっちは曇りだねぇ」
遠くに見える先生の後ろ姿は、いつ見てもかっこよくって見とれる。
それと同時に目に映りこむ晴香の後ろ姿は、すごく楽しそうだった。