それだけ ~先生が好き~
その後、何もなかったかのように活動した。
もう校庭も・・・見なかった。
職員室に鍵を置きに行く時、
先生が・・・こっちを見た。
私は、鍵を置いて、目を合わせることなく・・・
職員室を出た。
だいたい、私の悩みなんて、私1人で悩めばいいんだ。
わざわざ、先生を巻き込むことない。
そうすれば、誰の迷惑にもならない。
それでいい。
先生は、楽になれる。
これで・・・いい。
私の『好き』は重荷なんだって気づいただけ。
しょうがないんだよ。
『先生』と『生徒』
なんだから・・・
一生の思い出になるはずだった、ハンカチ。
タバコのにおい
先生のにおい
今は、思い出しても苦しいだけ。