それだけ ~先生が好き~



急に涙がこみあげてきて


自分の気持ちが見えなくなった



やだ


やだってば


そんなのやだってば・・・



泣くな


泣いちゃだめ



部屋を出て、階段に座って涙を抑える。



先生がずっとそばにいてくれる


だから大丈夫



現実なんだからしょうがない



二人はそういう運命だったんだよ



やっぱりシアワセにはなれなかったんだ



私のわがままで二人を一緒にいさせるわけにはいかない


頭のどこかでちゃんとそういう気持ちがあったのに


お守りを買った私は・・・夢を見すぎていた。



こんなの喜ぶわけないじゃん



いらないよね



だってお母さん言うんだ



『顔も見たくない、嫌な男』



お父さんのこと、そう言うんだ。



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