それだけ ~先生が好き~




「もう3日目かぁ~!!超はぇえ!」



悠の元気な声で目が覚めた。



あれ?



私・・・いつの間に戻ってきてたんだろ。



布団から出ると、みんなすでに着替え終わってる。



「あ、ゆき起きた!遅いよ~。もう朝ごはんだよ」


美咲が私の荷物を持ってきてくれた。


「あ・・・ありがと」


なんで、私布団で寝てんだ??


廊下に出て、いろいろ頭がごちゃごちゃになって・・・


その後、戻ってきたっけ?


無意識のうちに、戻ってきてたのかな・・・




最後のクラス行動は、クラスによって行き先が違うから、先生には会えないかも。


お昼ごはん食べる場所はどのクラスも一緒だから、そこで会えるかなぁ。




もくもくと朝ごはんを食べる私の後ろで、1組の女子が騒いでる。


先生の声がする。


後ろを振り向いて先生の顔が見たかったけど、晴香の声がして振り向けなかった。


仲良くする二人を直視するのが怖いから。



先生が写真を撮る音と、笑い声だけが私の耳に届く。



よかった。


先生笑ってるみたい。

きっと先生見回りであんまり寝てないから・・・。



< 408 / 522 >

この作品をシェア

pagetop