それだけ ~先生が好き~
忙しい日々
修学旅行の3日目に撮った写真を見て、何度我慢しただろう。
先生は会議に追われる毎日で・・・なかなか会えない。
『終わったらすぐ話そう』と言ってくれたけど・・・
こればっかりはしょうがない。
忙しい先生に迷惑をかけるようなことはしたくない。
それだけは心に誓ってた。
あっという間にときは過ぎていく。
体育祭も近づき、先生の疲労はピーク。
いつも走り回ってて、日焼けもすごくて。
だけど弱音なんか吐ける状況じゃないんだろうな・・・。
先生が今一生懸命頑張っているというのに
私の心は日に日に弱ってく。
いつ終わりが来るか、わからないんだ。
いつ別れを告げられるのかと思うと・・・。
毎晩布団の中で声を押し殺して泣くようになった。
先生の笑顔を思い浮かべながら、たくさん泣くんだ。
ひとりで泣くことしか出来ないなんて、ばかだよね。
泣かないと決めたけど。
ひとりで泣くことをやめてしまえば
きっと私は壊れてしまうだろうから。