それだけ ~先生が好き~
先生は後ろから私を抱きしめる。
先生のひげがほっぺにあたってくすぐったい。
涙で濡れてる私の頬と先生のあたたかい頬がふれあう。
「先生、いつもありがとう」
うまく出ない声でつぶやいた。
口元を緩めた先生の吐息が私をドキドキさせる。
これからもきっと・・・私はたくさん悩む。
ひとりじゃない。
先生がいるよ。
一番大切な人が、ずっとそばにいるよ。
そう思うと、笑顔になれた。
その笑顔を見た先生は・・・
私のほっぺに
ちゅって
キスしてくれた。
涙が流れた跡に、先生の唇があたる。
「しょっぱいなぁ、でもこれがお前の味か。ははは」
先生の顔がすごく近い。
だから私も
先生のほっぺに
ちゅってした。