それだけ ~先生が好き~
自分の教室に戻って、席につくと・・・涙がこぼれた。
自分の価値がわからない。
進路のことも、全部わからない・・・。
逃げてるんだ。
私、逃げてる。
わからないって言って、自分を守ってる。
そんなの知ってるよ・・・。
晴香の足音が聞こえる。
廊下を歩いて・・・もう帰るんだろうな。
ばいばい。
また・・・
明日ね・・・
明日・・・
心の中でつぶやいても、誰も聞こえない。
声に出さないと・・・わからない。
それがもどかしい。
「・・・ごめん・・・ね・・・」
ごめんね
私
何でもっと強くなれないの?
それでいつも
迷惑ばっかり・・・