それだけ ~先生が好き~



「あれ?どうしたん、ゆき」




うつむく私に優しい声がする。



悠・・・?



・・・と、城田?



「・・・何かあった?」



私の顔を二人で覗き込まれて・・・思わず笑っちゃった。



「なになに~?どうしたの~、ゆーきー!」


「あはは・・・うん、ごめんね。ちょっとびっくりしただけ」


「何にびっくりしたんだよ、言って」



城田は真面目な顔して、私の目をじっと見る。



「えっと・・・あの・・・」



近くに晴香がいるのに、言えない。



なんて思っていたのに、私は1組の教室に連れ込まれた。



いつの間にか、萌まで参戦して・・・。



教室には、先生と晴香と私達だけ。



明らかに怪しいじゃん。



しかも私、みんなに囲まれてる状態。



先生も変に思ってるかもしれない・・・。


もちろん、晴香も。




< 447 / 522 >

この作品をシェア

pagetop