それだけ ~先生が好き~
7章 卒業

先生の声




あと何回この道歩くかな・・・


なんて、考えることが増えた。



卒業は刻々とせまってくる。



時間ってこんなに流れるのが早かったんだね。


本当は


この学校に入学したときから


少しずつだけど

本当に少しずつ


卒業に近づいていたんだ・・・



先生と話をしていた1分1秒すら


卒業へと近づいていたんだね。




考え出すと寂しくて


怖い。




廊下ですれ違っても目が合わない晴香も


今こんな気持ちなのかな。



晴香も先生が大好きだから離れたくないんだろうなぁ・・・



その気持ちが痛いほどわかる。



私になんかわかってほしくないだろうけど。



このまま終わってくのかな。



先生の言うとおり、未来を信じていれば・・・時間が解決してくれるはず。


それもありなんだろう。



そうやって解決することも大切だよね。



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