それだけ ~先生が好き~



「2年生になって・・・先生が、私が悩んでるのに気づいてくれて、その日から・・・好きで好きでたまらなくなっちゃった。職員室に行くの大好きだったし、体育の授業ももっと楽しみだった。それで・・・」



それで



それで・・・



そうだ



暑い夏のあの日



先生に伝えた




『好き』




たったそれだけの言葉に


いくつの意味が込められていたのかわからない





「先生好きだって、やっと言えたよね。まさか・・・振り向いてもらえるなんて思ってなかったけど」




不安も


苦しみも


悲しみも


寂しさも




全部・・・先生がいたから



知って



乗り越えることが出来たんだよ






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