それだけ ~先生が好き~



先生


先生


何度だって呼ぶよ


先生




こんなに大きな空が上には広がっているのに




私は今一番先生の近くにいるんだ。



身体くっつけて


ぎゅうって抱きしめあってるんだ。




嬉しくて、何度も涙声で「先生、先生」って呼ぶ。


そのたびに、「何?」って、優しく応えてくれる。





こんな時間が永遠に続きますように・・・








「・・・今井、顔上げて」




先生は耳元でわざとこしょこしょって喋る。




「・・・今、顔ひどいからやだ」


「いいから、顔見せろよ~」




仕方なく、顔を上げると・・・



すぐ目の前に、先生の顔。




ドキッとする間もなく、先生の手が私のほっぺを触る。





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