それだけ ~先生が好き~
あれ・・・?
萌は目をきらきらさせて
「やぁっぱり!松戸先生だったんだぁ~。大当たり!!」
両手を挙げて喜ぶ萌。
「気づいてたの?」
カフェモカはもう氷で薄まってて、おいしくない。
照れ隠しに飲むけど、味なんか感じていられる余裕ない。
「ん~、なんとなくだけどね・・・もしかしたらって。だってゆきさぁ、職員室やたら行きたがるし・・・松戸先生と話してる時超乙女な顔しちゃってて」
「嘘・・・そんなにわかりやすかった?」
「結構。でも、まさかって思ってただけ」
意外な事実。
そっかぁ。
萌、なんとなく知ってたんだね・・・。
「応援するよ!がんばってね」
誰にも言うつもりもなかったし、わかってもらうつもりもなかった。
でも、知ってもらえてよかった。
嬉しい。
「ありがとう・・・萌」