それだけ ~先生が好き~
「あ・・・」
目の前にあった花瓶が割れた。
ドアから吹き込んだ風のせいみたい。
「片付けなきゃ・・・」
雑巾で床を拭く。
雑巾に水がどんどん染み込む。
最初は、白い雑巾だったのに
汚い水が広がってゆく
それが自分のようで
直視できない
何も知らなかったはずの
白い心は
汚れを知って
広がってゆく
どこまでも
広く・・・
嫌
汚い
嫌
嫌だ
何で
ひとりぼっち
『お前のよくないところは考えすぎるとこ!』