それだけ ~先生が好き~
「毎日・・・辛くないか?」
「・・・辛いけど、大丈夫です。先生いるし」
言ってから気づいた。
あっさりとこんなこと言えるなんて。
うわぁ・・・どうしよう。
「え?何で俺なの?まぁ・・・頼れよ、俺。俺でよければな」
「・・・先生、なんか悲しそうな顔してる」
「そりゃぁ・・・お前がそんな顔してんのに笑えるかよ」
先生今日なんか違う。
いつもの・・・先生じゃない感じ。
先生って言うより、男の人って感じ。
だからなのか、いつもよりドキドキが激しい。
「私が笑ったら、先生も笑う?」
「そうだな・・・でも、無理して笑わなくていいよ」
そう言って私の頭をなでる手が、頬に触る。
ひゃぁ・・・
先生、何してるの・・・?
「せんせ・・・お酒飲んだの?今日変ですよ・・・」
「飲んでないよ。変かぁ?」
「変!絶対変・・・です」
ドキドキはもう最高潮。
何・・・?
先生どうしたの?
「先生どうしたんですか?」
恐る恐る聞いてみた。
先生は私の頬をゆっくりなでながら、
「ずっと・・・心配だったんだよ。お前が。会えない間、辛くないかって」
・・・先生、そんなこと考えてくれてたんだ。
好き・・・だな。